キャベツと青虫から生まれた世界観
2017年4月に設立された株式会社Natural Organizations Lab(以下Nol)のロゴマークとwebサイトをデザインしました。Nolは自然の叡智を経営に活かすをコンセプトとし、サービスを展開する会社です。一見なんのこっちゃ?という印象なのですが、自然界にある植物達は人が過度に干渉しなくても実りを育む仕組みがあるのだとか。Nolはそこから生まれた叡智を組織に活かす、つまりトップが過度に干渉せずとも成果を上げていく組織を作るとことを支援していく会社なのだと理解しました。Nolのすごいところは実際に自分たちで農薬を使用せずに自然の力を引き出して植物を育てることを実際に実行していること。私はそんなNolのことを知るために、何度も畑に足を運び、取材しました。そんな中で印象的だった話がキャベツと青虫です。
青虫はキャベツの外側の葉を食べます。そして消化されたコンポストは、キャベツの栄養となり、互いを活かし合い、命を次世代に繋いでいくのです。
当初は様々な組織コンサルの会社をリサーチして、差別化ポイントを探っておりましたが、小手先にリサーチよりもストーリーを思い切ってビジュアル化し、ロゴマークにするほうが伝わるのではないかと感じ、思い切って提案、採用に至りました。自然な風合いは残しつつ、キャベツに似すぎると食品関係と誤認される可能性もあるので、敢えてデフォルメしております。名刺も齧られたような加工を施そうと思いましたが、遊び過ぎかもとのことであえなく断念。
Client:株式会社Natural Organizations Lab
Design:坂上デザイン